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1株あたりの利益(EPS)


企業の成長性をはかる「EPS」(1株あたりの利益)


EPS=当期純利益(税引き後の利益)÷発行済み株式数

EPSを見ると企業の成長力をおおよそ把握することができます。
(特殊な事情によって決算期だけEPSが突出することがあります)

EPSはPER(株価収益率)を算出する際のベースとなり、利用頻度は高い指標です。
長期的には、株価はEPSに連動することが多いと言われています。

◇EPS(1株あたりの利益)を見る目安

全ての業種で、予想EPSが5~10%以上伸びていれば優秀だと判断できます。


◇EPSを分析する際の注意点

EPS(1株あたりの利益)を算出する時の基になる当期純利益は、当然企業の事業活動の結果を表します。なので、業績の悪化の穴埋めとして有価証券や土地、建物の売却が行われている場合でもEPSの数値はグンと伸びることがあります。
単純にEPSに伸びが見られても、それが必ずしも企業の成長を表しているとは限らないことがあります。
このような特別損益が大きい場合は、企業の成長力を的確に表す指標とはいえない可能性も頭に入れておかなければなりません。

また、EPSは利益を上げれば高くなりますが、意図的に自社株を消却して発行済み株式数を減らすことでも高めることが可能ですので、EPSを分析する時は自社株の消却がなかったかどうかに注目しましょう。
これは会社四季報の「資本異動」の欄で確認できます。

(言葉の説明)
自社株消却
自社の株を市場で自ら買い付けて消却すること。


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